◉人間の記憶は17.5テラバイト

現在、人間の記憶はおおよそ17.5テラバイトの容量があると言われています。これは例えばレコーダーに置き換えると、起きてる時間（1日16時間）約143日分の録画をすると同じ容量になります。つまり半年以下の記憶しか脳は蓄えられないのです。だから必要なものだけ残して不必要な記憶は排除しないといけないのです。だから忘れるという事象は、ネガティブに捉える方もいらっしゃいますが、悪いことではないのです。でも半年に満たない記憶しか保持できないって少し悲しいですね。

◉海馬を大切に

記憶を保存するかしないかを選択する役割を担っているのが脳の中にある海馬という部分です。海馬が機能しなくなると、新しいことを覚えることができなくなります。海馬で日中の活動を高速で圧縮させ、睡眠中に何度も再生している現象が起こっているので、長期記憶をさせる為には睡眠がとても重要なのです。また、海馬は繊細で壊れやすい精密機械とも言われ、酸素不足や強いストレスで萎縮してしまうことがわかっています。海馬の為に循環を良くする運動したり、ストレス環境には十分注意しましょう。

◉記憶と筋トレは同じ原理

筋トレをすると筋肉が強くなるように、新しいことを記憶しようとするとより覚えがよくなることがわかっています。逆に何もしていないと筋肉が衰えていくのと同じで記憶も忘れやすくなります。新しいことに興味を持っていくことは、記憶の筋トレになるので色々挑戦してみてください！旅行など普段行かない場所に行くことは、新しい情報の宝庫なのでお休みの日はぜひ色々で歩いて見てくださいね。

◉1日で人は8割忘れる

復習が大事と子供の頃学校で言われたことはありませんでしたか？カナダウォータルー大学の研究結果で授業の次の日までに何も復習しなかった場合、学んだことの50-80％失われることが分かりました。逆に授業後24時間以内に10分かけて復習して1週間後に5分程度復習、1ヶ月以内に2～4分復習すると、長期記憶になることが判明しました。覚えたらまずはすぐに1度復習しましょう！

◉アルツハイマーと睡眠

認知症で一番多いタイプがアルツハイマー型で、アミロイドβが蓄積で起こっている可能性が高いと分かっています。つまり脳に老廃物が溜まっていることで起こっているのですが、この脳の老廃物を取り除くことをノンレム睡眠時に行っているのです。アルツハイマーになってしまった脳を現状の医学ではまだ元に戻すことはできないので、毎日の睡眠は大切にしてくださいね！眠りの質が悪い方は、背骨を柔らかくして寝るのがおすすめです。ヨガの動きにあるキャット&カウの運動をやってから眠りにつきましょう。