肩こりの症状

肩こりの症状としてよく見られるのが肩の後ろのエリア（僧帽筋）の痛みに出ることが多いです。

・「肩甲骨が動かない」
・「いつも肩がズッシリ重たい」
・「鉄板のようにカチカチだ」
・「何かを常に背負っている」
・「緊張性頭痛が起こる」

など、肩こりの症状では、このように感じることが多いのではないのでしょうか？肩こりが起きてしまうと、肩より上部にある脳の方にも十分な血が回らなくなってしまいます。辛さを感じていると楽しいこともあまりなく感じてしまいますので、早めのケアをオススメ致します。

肩こりの原因

当院の肩こりを感じている方は、大きく3つの要因で起こっている方が多いです。

1.体の歪み
2.筋肉の使い方
3.下半身の循環不良

1.体の歪み

肩の上には、ボーリングの玉と同じくらいの重さ(体重の約10%)の頭がのっています。この頭の位置が前に出ていたり、横に傾いていたりすると、それを支えている首と肩の筋肉は非常に疲れてしまいます。例えば、目線が下がるような位置で作業している方、頭や背骨を支えている骨盤のズレがある方は、構造的なズレが生じやすい為、非常に肩こりが出てきやすいです。それによって筋肉は硬くなり、肩すると、酸素や栄養素が肩に足りず、疲労物質や発痛物質が代替し、これが刺激となって肩こりを起こすと考えられています。体が正常な位置にないと体は骨で支えられず筋肉で支えなくてはいけないので、それによる負担で肩こりの症状が出ているということです。ではなぜ真っ直ぐな状態の位置にいられないのでしょうか？

それは他の箇所から引っ張られてせいで本来の位置に居たくても居れなくなっているのです。胸の筋肉が縮こまると肩は前に出て身体は丸まりやすくなり頭も前に倒れてしまいます。このように他の部分の硬さは、体の歪みを引き起こし、その歪みが結果的に体を歪ませ肩の負担に繋がっていきます。※ストレートネックのように骨が変形してしまっている場合は例外となります。

2.筋肉の使い方

腕は肩の筋肉で支えられているものになります。なので、首や肩の筋肉が強いとそこまで腕の重さを負担に感じないのですが、筋肉が弱いとより腕の重さを感じてしまい肩はすぐに疲れてしまいます。例えば、2ℓのペットボトルを大人の男性が持つか子供が持つのでは、持っているキツさが全然違うような感じです。

大人であれば、腕を支える十分な筋肉量はあるのですが、しっかり使えてないことが肩の疲労に繋がっています。お箸やデスクワークなど細かな手の作業による疲労、運動不足などが要因で筋肉の使い方が下手になって本来楽に支える腕を肩が無理して支えてしまっていて肩こりに繋がっていくのです。

３.下半身の循環不良

硬さは酸素や栄養不足により起こってきます。これらを運んでいるのが血液です。だから血の循環は、肩こりにおいてもとても大事なのです。血の循環を助ける大きな要因に筋肉の働きがあります。筋肉がしっかり働くことで、血液循環は良くなります。筋肉は上半身に3割、下半身に7割あります。血液循環をよくする筋肉が7割もある下半身状態が良くなると、身体全体の血の巡りが良くなり肩こりにも良い影響を与えてくれます。

肩こりの施術方法

筋膜矯正では、肩こりの原因となっている筋・筋膜を全身のバランスからみていきます。体は全身が筋膜で繋がっているので、一つ一つを検査をしてどこの筋膜が関係して固まって、肩が重くなったり、痛みが出たり、動きが悪くなってしまったりしているかをチェックしていきます。肩を揉んでも良くならない肩こりは、肩に原因がないからなのです。

《当院の肩こりの原因BEST５》
１位：骨盤のズレに関わる仙腸関節
２位：お尻の大臀筋
３位：肘の下の前腕にある腕橈骨筋
４位：骨盤の横にある大腿筋膜張筋
５位：目の疲れも関係ある後頭下筋

などは多くの方の肩こり原因となっています。

当院においては、骨盤周囲の筋膜の歪みから肩こりを併発している方が多いように思われます。ただ、この他にも普段の生活習慣や仕事内容によって原因となるところが人によって全く異なるので、ヒアリングをしながら体全身を検査していきます。そして検査で引っかかった筋膜は施術で緩めていきます。原因の筋膜を緩めて肩がラクになった後は、肩の負担がかからない姿勢作りと肩関節を上手く使えるように、運動療法として筋肉を縮める動作やストレッチをしてもらい今までは肩こりで出来なかった関節運動を行っていきます。今ある筋肉・関節を上手に使えるようにして、疲れにくい筋肉の質、関節に少しづつ変えていきます。約2〜3ヶ月スパンで筋の新陳代謝が起こるので、肩の痛みや重さが取れた後は、それまでに出来なかったことを出来るようにし、今後同じような疲れや痛みが出ないような筋の質に変えて再発予防をしていきます。最後に肩・首などが凝っている方は、背骨の正常な関節運動が出来なくなってしまっている為、腰椎（腰の骨）に負担がかかっています。腰痛も持っていることが非常に多いです。肩や首のケアをすることで腰痛改善にも繋がっていきます。